Thursday, June 1, 2006, 12:57 AM ( 637 views )
- 起コネタ
運用次第で利益を生む事もあれば損益を被ることもある、という意味に於いて言えば、感情や知識も資産だという事ができる。
心で泣いて顔で笑える人、適所で知識が活かせる人は資産運用の上手な人だ。
銀行口座に並ぶ数字が少なくたって、土地や権利を持っていなくったって、常に私たちは持っているそれらの無形の資産を運用することで、利益を上げていくことができるはず。
徒手空拳でもそれらの運用次第で大きくなれる。
それを知恵と言うのかもしれない。
もちろん、そこに美意識を付加しなければ、世を騒がせる彼(Hさん)や、彼(Mさん)のようになってしまう。
美意識のある知恵者となる道のりは遠い。
でも、理想として追い求めていこうと思う。
0 トラックバック
| このエントリーのURL
Wednesday, May 24, 2006, 12:19 AM ( 107 views )
チョット不名誉なことかもしれないが、職人の気質の中には”飲む打つ買うは男の華”という概念がある。
飲むは酒とタバコ。打つはギャンブル全般。買うは色の道のそれだ。
酒もタバコもギャンブルもしない職人は何が楽しみで生きているのか等と揶揄される事もしばしばだったよう。
酒やギャンブルを頭から否定はしないが、男の生き様の華とはこれらに尽きるというような言い草のこの言葉は好きではない。
逆にこれら以外の楽しみを持っている人達を私は尊敬するし、魅力的な人間だと思う。
でも、あえて、私はこの言葉を使っていこうかなどと思っている。
いつものことば遊びだ。
飲む
→人の意見を呑む
打つ
→キーボードを打つ
買う
情報を買う
IT時代のハイブリット職人として、このスローガンをたまに使っていこうかななんて思う。
Friday, May 19, 2006, 08:35 AM ( 63 views )
このブログでは基本的に本業に関する事を書き連ねようと思っていたのですが、起業コネクションという企画に参加させていただくに当たり、また違った方向性の文章を書いてみるのも面白いのではないかとの思いに至りました。
起業家としての私の考えた事、思いついた事、…私自身が活用しきれていないアイディアや、人が見れば意外な道筋で繋がっていると見えるかもしれない個人的な交遊録も、読む人によっては何らかの糧になるかも知れないと思ったのです。
まぁ、要するに堅い事はあまり決めずに色々な事を書いていった方が面白いじゃないか、という事ですが。
さて…。
この間、素敵な文具屋さんで買い物をしました。
キレイな店舗で清々しいのですが、何か足りない気がしました。
すぐに気が付いたのは、商品のラインナップが少ない事、それでいて目を引く商品が多く展示されているという事でした。
何かが足りないと感じていたのは、“商品群の圧迫感”だったのです。
我々消費者の要望と、企業の差別化意識から、あらゆる業界で過剰ともいえる商品開発が行われた結果、現在流通している商品群は膨大な種類になっています。
その現象は倉庫型店舗や通信販売というビジネススタイルを生み、消費欲求を思いのまま、店や本、ネットで満足させる事ができるようになりました。我々は選択、消費する喜びを至上のものと思っていたのかも知れません。
買い物をする、という事は人生のその時その一瞬、あるいはその後しばらくを、その選択した商品で飾る、という事になります。
それを意識する消費者は買い物することが単なる消費生活ではなく、人生のデザインとなっているし、それを意識しない消費者は家を混沌の中に埋没させてしまっています。
倉庫型店舗や通信販売の本、web通販はともすれば、闇雲に消費欲求を刺激し、消費者の生活をカオスの如きものにしてしまうと思います。「あっ、これいいかも!」「安いしとりあえず買っておこう!」っていうのは自然な消費者の気持ちの流れだとは思いますが、どうにもそれが過ぎて、ものに溢れ、豊かなはずなのに逆に暮らしにくい家になっていたりすることがあるようです。
まぁ、私も人の事を偉そうに言えるライフスタイルではないのですが。
私の家も、ものが溢れ、生活空間を圧迫し、生活便利道具群はケンカしあい、不要な物が必要な物を覆い隠し、不要だったものも必要になるときにはどこかへ行ってしまっていたりと、全く機能的でない生活、まさにカオスの中に住んでいるようなものでした。
消費欲求というものは経済という物を考えた場合、善であり、社会にとって必須のものであると思うのですが、刹那的に発生した消費欲求はどうにも混沌を生み出します。
そんな、私のような現代の庶民の根源的なライフスタイルの問題を救ってくれるのが冒頭に述べた文具店のような店なのかな、と思います。
この文具店が特別斬新な形態を取っているという訳では無く、デパート、セレクトショップ等と同じく、言わば、倉庫型店舗に対して提案型店舗というものだと思います。ただ、提案型店舗の難しさは、商品ラインナップの切捨てですから、魅力的な店舗作りに重要となってくる、空間の演出や店舗そのものを取り巻く風景的環境とあわせて考えると、総合プロデュースというのがとてつもなく大変なことだろうと思います。
デパートやセレクトショップに行くことだって私の人生にはあります。でも、この文具店で受けた感動を常に得られるわけではありません。それはやはり、総合プロデュースというものが難しいからでしょう。
現在、ものに溢れた生活に疲れている日本人は多いのではないかと思います。ライフスタイルの見直しを求める機運の高まりが、今、エコライフや、ロハスという言葉の後押しをしているように感じます。
物と情報に溢れた今の日本社会、素敵なライフスタイルを多くの人が模索していますが、溢れすぎた“もの”と情報のせいで、自分らしいライフスタイルというものを確立する事がとても難しくなっています。
でも、人は求めているのだと思います。自分らしい、ゆとりのある生活を。
ただ、自分で一から構築する事は難しい。
だから、提案して欲しいと望んでいると思います、多くの人が“私の生活”を。
倉庫型店舗と提案型店舗はまるで逆の形態ですが、それぞれが互いの利点を知っています。互いが互いの良いところを吸収しようと試行錯誤を繰り返しています。
そこで、活路を開くのはやはり現代ではwebなのでしょう。お互いの足りない所をwebで発信しています。倉庫型店舗は提案型ページを、提案型店舗は倉庫型ページをそれぞれ配信しています。
web上でビジネスを展開するというのは大きな可能性を秘めています。情報化社会は黎明期を過ぎ、少し混沌としつつあるようですが、それは技術の普及と起業家の情熱の表れでしょう。
20代、30代の起業家が少人数で大企業に対抗することだってできる。それが現代。
時代は、人は求めています。ゆとりのある生活を。そこへ人を導くことが現代の起業家の使命であり、ビジネスチャンスなのだろうと思います。
私が思う、現代の起業のキーワードは“提案”です。
web上で情報を発信する時も、つい、情報を詰め込みすぎてしまいがちですが、情報の詰め込みは見る人に緊張をもたらします。ゆとりのある生活を求める人に緊張を与えない、そういう事も大事なことかも知れないなと、思います。
現代のもう一つのキーワード、“ゆる”。ゆる〜く生きたい人の欲求に応えるために、起業家はゆる〜く生きていられませんが、私はやはり同世代の人間に頑張って欲しいと思いますし、私も頑張ろうと思います。
戻る 進む