Monday, July 24, 2006, 05:55 PM ( 626 views )
- 職人ネタ
銅の相場が上っています。
中国のインフラ整備に伴う需要の拡大などの理由があるのでしょうが、相場の動き方が尋常じゃないので、やはりマネーゲームに翻弄されているのかなぁ、と思ってしまいます。
銅板の一文字葺きなどは、今、施工するに適した時期ではないと思います。チョット、原材料代が高くつきすぎますね。
銅に関するこんな記事を見つけました。
10円玉で蚊、撃退 日本銅センター
銅はその加工性の高さと、加工性に比べて価格が手ごろという事もあり、様々な場面で利用されてきました。
”金ヘン”に”同”と書いて銅。
友人に家具屋さん勤めの男がいますが、彼から聞いた以下の話に通じる物を感じます。「”木ヘン”に”同”と書いて桐。桐は木じゃ、ないんやね。木と同じって主張は木じゃないって事。確かに桐は草のように勢い良く成長するし、その本質は草なんだろうね。桐の箪笥って言っても本当に良いのは会津とかの寒い地域で採れる桐を使った場合だけさ。熱帯地方の桐なんて、目がスカスカの本当に草だもんね。」
金と銅は明らかに違う。輝きも、その価値も。
でも、銅の加工性の高さや汎用性は値千金と言える場合がある。こと、今ほど素材の精製技術の発達していなかった昔ならまさに金にも勝る便利な素材だったのではないかと思います。
そんな私の愛する素材銅が、蚊を撃退するのに一役かっているというのは、何となく嬉しいです。
まだ、これから蚊は増えていきますが、銅をうまく活用すれば少し、刺される回数が減るかもしれません。
まぁ、我が家には手水鉢も池も無いので具体的な対策は打てませんが・・・。(田んぼは周りにいっぱいあります。)
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Monday, July 10, 2006, 06:59 AM ( 826 views )
- 屋根といネタ
先日関東の方から仕事に関するお問い合わせを頂きました。
新しく家を建てるという事に熱く情熱を注ぐ姿勢が素敵でしたので、私の拙い説明ではありますが、誠意を込めて返信した次第です。
そこで、ひとつこんな事を書きました。
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最後に蛇足ですが、職人仲間に伝わる言い伝えをひとつ書いておきましょう。
家は完成させてはならぬ。押入れの奥や、裏庭の見えないところに未完成の部分を残しておくものだ。家を完成させてしまうというのは人生の終結を暗示する。完璧な隙の無い家を”完成”させてしまうと、そのお施主さんもその人生を完了させてしまう。すなわち、死んでしまう。
これは工務店のいいわけか、それとも真摯なゲン担ぎか解りませんが、神経質が過ぎると良くないというのは、もっともな話。心やすらぐべき場所のマイホーム。何かに捉われて毎日イライラしないためにも、こだわり過ぎないことは先人の知恵だったのかも知れません。
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今、見直してみると本当に蛇足ですが(説明文の最後に付け加えた文章でした)、現代の情報化社会に於いての新築を考えておられる施主さんの大変さを実感した、私の心象がよく表れている文章だなと、自分ごとながら思わされます。
色んな分野で言えることですが、情報が溢れかえっている現代です。ヘタをするとその道のプロが知らないでいる事(必要性が低かったりすると知らない事もありますね)も、お客さんが詳しく知っていたりします。
凝れば凝るだけ深くなっていく。全体を大切に考えれば一点集中で詳しくなったり、一点にのみこだわったりする事は決して良い事ではありませんが、何かに捉われてしまう、何かにこだわりすぎてしまう、というのは現代の情報化社会に適応しすぎた人のチョットした落とし穴じゃないかなと思うのです。
何かに捉われて全体が見えなくなってしまう、そういう事は、どんな場面でもよくあると思います。
家を建てる時にはそれがとても大きな負担、ストレスになる事もあるのではないか、と思うのです。
人生のとても大きなイベントですので、おざなりには出来ませんが、施主さんには肩に力を入れすぎないで、折角なので楽しむくらいの感覚で構えて頂ければな、と思います。
Thursday, June 1, 2006, 12:57 AM ( 637 views )
- 起コネタ
運用次第で利益を生む事もあれば損益を被ることもある、という意味に於いて言えば、感情や知識も資産だという事ができる。
心で泣いて顔で笑える人、適所で知識が活かせる人は資産運用の上手な人だ。
銀行口座に並ぶ数字が少なくたって、土地や権利を持っていなくったって、常に私たちは持っているそれらの無形の資産を運用することで、利益を上げていくことができるはず。
徒手空拳でもそれらの運用次第で大きくなれる。
それを知恵と言うのかもしれない。
もちろん、そこに美意識を付加しなければ、世を騒がせる彼(Hさん)や、彼(Mさん)のようになってしまう。
美意識のある知恵者となる道のりは遠い。
でも、理想として追い求めていこうと思う。
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