Monday, January 15, 2007, 11:47 PM ( 227 views )
- 起コネタ
恩送りという言葉がある。
受けた恩をその恩人にではなく、他の誰かに返す(送る)行為を言う。
言うなれば心の正の連鎖。
自然に出来る人もいれば、概念にすら理解を示そうとしない人もいるだろう。
それに対して心の負の連鎖というのもあると思う。
受けた”腹の立つ行為”をその人でなく、他の誰かに返す(送る)行為だ。
仇送り(あだおくり)とでも言おうか。
意識せずとも、つい行いがちな行為だ。
<部長>何となくイライラして部下に八つ当たり
↓
<部下>八つ当たりされた事で、無謀運転→スピード違反で減点、罰金
↓
<その車近くの通行人(主婦)>危険運転で腹が立つ→帰って来た夫にイヤミ
↓
<夫(部長)>イヤミ言われて腹が立つ→明日、部下に・・・。
証明こそ出来ないが、ありえない事は無いマンガみたいな負の連鎖。
負の連鎖を生み出す人もいれば、正の連鎖を生み出す人もいる。
負の連鎖を断ち切る人もいれば、正の連鎖を断ち切る人もいる。
それで、社会は回っている。
いいヤツばかりじゃないけど、悪いヤツばかりでもない。
恩送りのスタート地点でありたい。
仇送りの終着点でありたい。
素敵な日本を作るのは一人ひとりのそんな思いからかな、なんて思う。
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Friday, January 12, 2007, 10:49 AM ( 363 views )
家は買うものではない、建てるものだ。
昨日参加した講習会で、先生が唱えた言葉だ。
建築に関するトラブルは年中当たり前にあるようですが、この先生、某雑誌にて住宅に関する相談を受けるという連載を持っておられまして、ひどい事例を聞けば現地へ赴き細かな調査を行い、疲弊しきった悩めるお施主さんを励まし、裁判等に提出するレポートをまとめ、サポートするという事を(これが本業ではなくボランティアとして)されているスゴイ人。
講習会は私のような建築に携るものを対象にしたものではなく、これから家を建てようかと考えている一般の人を対象にしたものでしたが、現在の戸建て住宅を取り巻く問題点は携るもの全てにあると言っておられた。
1 家を販売または建築する会社、人間に技術が無い。
2 車や家電製品を買う、その延長線上の意識で家の購入を考える施主。
3 品確法において設計士は罰せられない。
家を買う人、売る人、法、全てに問題があり、トラブルを抱える家がなくならないのだそうな。
シッカリした家を作る技術が足りないから、現場作業ではいい加減な事を行い、営業トークでは自分たちがまだ小マシにできる工法、施工を勧める販売者。
十年保証の責任を負わなくてよい設計士にどれだけ責任ある仕事ができるのか?
そこで、先生が提唱されたのは家を買うという意識から脱却し、家を建てる、家を楽しんで建てるという意識へ持って行こうということだった。
”家を買う”という意識を持って臨むと「この期間内に契約をすれば○百万円サービスしますよ!」とか、このサービスを有効にしたいのでしたら、○日までに○百万円仮契約の入金をお願いします。」というセールスの誘導に目と心を奪われてしまい、これからの人生を長く過ごす家の事を深く考えるという事をないがしろにしてしまいがちだ。
買うという意識ではなく、建てる、建てる事を楽しむ、ひいては以後の人生のライフプランを夢想しながら設計士や工事関係者と話を重ねる、という意識に変えれば自ずと綿密な計画が積み上がり、信頼の置けない業者を選ぶことはありえなくなる。
家を建てるというのは一生に一度か二度の大きなイベント。それを楽しむというのは中々出来ないことかも知れないが、第一歩の意識次第で辿り着く未来は大きく変わるのだ、という事を今回の講習では伝えたかったのだと思う。
なるほど、一般参加者とは視点を異にしていたかもしれない私だが、こういう根本の部分では立場というのは関係ない。まったくもってその通りだと思う。
私もやるからには住む人に喜んでいただける仕事をしたいと常々思っているが、家を楽しんで建てるという気概を持ったお施主さんなら、きっと現場も楽しいだろうし、いい仕事も出来そうだ、いや、いい仕事をしすぎてしまうかも知れない。
お金に余裕があって仕方が無いという人は少ないと思うが、人の基本はやっぱり心に錦を着れるひとが豊かな生活を出来るのだろうな、ということ。
精進とともに心の豊かさを忘れずに、これからも頑張って行こうなんて思う。
Tuesday, January 9, 2007, 03:18 PM ( 493 views )
- 職人ネタ
昨年1年間でこしらえたアンコは計3個(写真はそのうちの一つ)
一昨年に15〜6作ったことはまぁ、特別だったにしてももっと作りたいなぁ。
ただ、アンコの画像が増えやしないのは、さぁ作りかけるかって時はデジカメを意識して写真に収めたりしてみても、だんだん集中してくると、カメラの事を忘れてしまうからだ。
で、増えていくのはこんな写真ばかり。
資料用に製作過程も完成品も、取り付け後のものも増やしていきたいと思っているのだけど、中々・・・。
完成品の写真くらい撮れそうなものだけど、組み上げ、漏水実験、磨きという最終工程で疲れ果てて、写真を撮るという意識はもう、遥か過去のものとなってしまう。
このブログも似たようなもので、更新しようと思って思い付きをメモとかに留めていても、メモとったときとキーボードに向かう時では気持ちの持ちようが違っていて、何だか更新しにくい感じになっている。
それにしても更新頻度が悪すぎるなぁ。
今年はもうチョット頑張って更新しようっと。
ほんで、あまり人に読まれる事を意識しすぎずに軽く書いていこうかな、なんて思う。
ま、ここはネットの片隅、あまり訪れる人もいないことだし。
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