シングル屋根葺き替え工事

 二戸で一棟の建物、或いは何戸かで一棟の建物というのは日本には割と多く見られる住宅ですね。

 接合部の壁や屋根は共有となりますが、それぞれ独立した個人の所有空間に付帯したものだけに、当初は無かった仕切りを作り、それぞれ別に屋根を管理するというのは合理的な流れだと思います。

 もちろん、お隣さん同士で歩調を合わせ、従来どおりに一つの屋根を維持していくメリットも多数ありますので、どちらが良いとは一概には言えませんが・・・。
 シングルという屋根材は柔らかなアスファルトシートに砂を塗しつけて、意匠と機能を保っているのですが、20年も経過する頃には、砂が落ち、シート自体の硬化もあいまって、部分滑落が起こりやすくなってきます。

 柔らかい屋根材であり、勾配も緩やかな屋根に施工される例が多い為、滑落した屋根材に当たった人が大怪我をするという事はあまり無いですが、重なりによって水密性を高めている以上、これらの状態では雨漏りの原因となります。
 下地にコンパネを張り、その上に屋根下葺材を貼っていきます。

 シングルという素材は柔らかい素材です。そのため、下地の状態が仕上がりの美しさを決めます。

 フラットな平面はフラットに、キレイな下地を形作ります。
 多少、見た目の重厚感にかける素材かもしれませんが、このシングルという屋根材は・軽い・柔らかい・水密性が高いという特徴を持っています。

 勾配のゆるい屋根、アーチを描く形の屋根など、あらゆる形の屋根に対応しています。

 柔らかいだけに仕上がりの正確さが施工者によって違いがある屋根材です。

 たて墨、よこ墨を手を抜かずに合わせていく事が重要です。
 DIYのお店などでも手軽に入手可能な屋根材なので、日曜大工で屋根を葺くには良い素材かもしれません。

 ただ、このような葺き替え工事や、隣接の仕舞いが必要な場合はやはり板金屋に任せるのが良いでしょう。

 DIYでこの屋根材を扱うにあたって一つ覚えておくべきことは、砂の表面にはコーキング処理が効かない事です。

 高所作業も危険ですので、ご注意下さい。

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